夢のための禁酒

私は一時期パソコンの学校に通っていました。
ハローワークなどから通える本当に一時的な基礎を学ぶ学校です。
そこで出会った禁酒をした彼の事をかきます。
学校に通いだし、年齢層もバラバラで、あたしの年代で通ってる人はおらず、みんな年上の方ばかりでした。
そんな中知り合ったのが彼です。
その彼と親しくなって知ったのが、毎日お酒を飲みながら学校に通っていたことです。
登校途中、お昼休憩、下校時などお酒を飲んでいます。
アルコール依存症なのです。
アルコールを摂取することで自分らしさがでて、やる気がわくというのです。
そんな彼と仲良くなり、いつの間にか付き合うようになります。
彼はボクシングをしており、夢は大舞台で試合をすることです。
仲が良かっただけのころは彼がどれだけお酒をのんでいても関係のなかったことなのですが、付き合い始めて彼の夢をきいてからは必死で禁酒をするようにすすめました。
お酒が夢さえも奪ってしまうと思ったからです。
夢があるのにアルコール依存症になってしまった経緯などはわかりませんが、やめなければ彼の夢は実現せずに散ってしまうとおもいました。
それからは毎日のようにお酒をやめるように言い続けました。
彼もやめる意志はあるように思えましたが、アルコールがきれかかると一気に気分はさがりまったくといっていいほどに話さなくなります。

お酒がここまで人を変えてしまっているんだということにびっくりしました。
お酒をやめるということはとても難しく、困難なことなんだと思います。
一度お酒で変わってしまった人格の快楽を覚えてしまった人は特に困難なのだと彼をみてておもったのです。
一時的にやめられたお酒も我慢の限界がきてしまい、また元の依存症にもどってしまいました。
あたしは泣いてお願いしました。
当然夢のためだけではなく、彼の体が一番心配だったからです。
そのことを必死に伝え、彼もあたしの気持ちを理解してくれました。
それから二人三脚で禁酒生活をはじめました。
お酒を飲むとかわってしまうその人格を、お酒を飲まなくても出せるように努力しはじめました。
少しずつその人格がだせるようになり、お酒に頼らなくとも自分の気持ち、気分の上り下がりをコントロールできるようになりました。
それからは夢に没頭し、お酒の事は頭から消えたのです。
体も前よりはるかに動くようになり、成績も順調に伸びていったのです。
お酒は体力さえも奪っていたのだとおもいます。
彼が「あの時あたしが突き放さずにいてくれたから頑張って禁酒ができた」といってくれました。
すごくうれしかったです。
あそこであたしがあきらめていたら彼は依存症のまま一生を無駄にしていたと思うと本当にいいことをした気持ちでいっぱいになったのです。

夢までの道のりは厳しいですが、禁酒ができたのですからきっといつか夢がかなうと信じています。
彼が禁酒をしてくれて、夢を追い続けてくれるようになって本当によかったと思います。